トヨタ アリオン A20 “G-plusパッケージ” (CVT・ZRT261)(2/1)

友人の新車「アリオン」に試乗させてもらった。

570 201902
うちのGXS12クラウン(左)と
2019.2

5ナンバーサイズのFFセダン「アリオン」は、かつてのカリーナの後継車種。
2007年登場、二度のマイナーチェンジを経つつ12年経った今も販売されるロングセラー車。
兄弟車に「プレミオ」(コロナ後継)がある。
カリーナがアリオンの名に変わったのは先代240系からで、現行型260系が2代目。

FF車では 260系アリオン(本車)/プレミオ・70系ノア、
FR車では 130系マークX・200系クラウン、
 これらの車種は、プラットフォームがキャリーオーバーでありながらしっかり磨きをかけた、
2000年代後半トヨタの良作だと 自分は思っている。

アリオン
2007年06月 発売
2008年01月 2L車追加設定
2010年04月 1回目のマイナーチェンジ(外観ディテール・1.8Lのエンジン変更など)
2016年06月 2回目のマイナーチェンジ(外観・内装インパネまわりのデザイン変更など)

排気量は2L・1.8L・1.5Lの3種類。(1.8Lには4WD車の設定もあり)
グレード数は、2Lが2つ・1.8Lが3つ・1.5Lが3つの 計8つ。
今回乗ったのは2L、快適装備が多数加わる「G-plusパッケージ」。
“ほぼ全部入り”のトップグレードだ。

IMG_9285_1.jpg
ALLION A20 “G-plusパッケージ”(2.0直4 CVT FF)
2,650,909円
全長4590×全幅1695×全高1475mm WB:2700mm 1270kg 最小回転半径:5.3m
195/55R16タイヤ&16×6Jアルミホイール

2016年のマイナーチェンジで大きく変わったフロントフェイス
上級車種にも通用し得るであろう、威厳を感じさせるもの。
MCで ラグジュアリー指向のプレミオとスポーティ指向のプレミオが
ほぼ共通の意匠となったことにより、見分けがつきにくくなった。
グリルが、アリオン…ブラックアウト プレミオ…メッキ格子
グリル上部のバッジが、アリオン…横長 プレミオ…縦長

IMG_9286.jpg
プロジェクター式のバイビームLEDヘッドランプ
Bi-Beam→LED1灯でロービームとハイビームの切替ができる

IMG_9329.jpg
内側のクリアランスランプもLED
フォグランプはハロゲン

IMG_9284_1.jpg
対して、リアは登場初期から一貫してシンプル
ハイデッキ形状のトランクのデザインは、現行70系カムリにも通じる部分があるね。

・UVカット機能付プライバシーガラスを装備(リア3面)
・インテリジェントクリアランスソナー(後退時自動ブレーキ)の作動に影響が出るからだろうか、
字光式ナンバープレートは装着不可とされている。まぁ、オレは影響出ようが付けるけどね わはは。

IMG_9291.jpg
遠めに見るとシンプルなコンビネーションランプだが…

IMG_9330.jpg
LEDを用いたテール/ストップランプ部の構造はかなり凝っている

IMG_9282.jpg
コックピット
本革巻き+木目調のステアリングホイールとシフトノブ
プッシュ式エンジンスタートストップスイッチ
スマートエントリー
クルーズコントロール(2L車のみの装備)

IMG_9281.jpg
2回目のマイナーチェンジで高級感が増したメーター
マルチインフォメーションディスプレイがカラー化された(4.2インチTFT液晶)

IMG_9283.jpg
オートエアコン(花粉除去モード付)+ナノイー装備
ナノイー(イオン発生装置)は、車種によってはTV電波受信に影響を与えるようで、
該当車種ではフィルムアンテナの対策品が出されたようだ。
自動車は、沢山の部品の集合体。開発過程での苦労がしのばれる。

IMG_9293.jpg
下側が広い鏡面のドアミラー
ヒーター付きミラーは、リアワイパーなどとのセットオプション(32,400円)となる。
木目調パネルはレディッシュブラウン色。

・インプレッション・
2007年6月6日、発売直後のNZT260に初めて触れてから約12年。
その乗り味は 変わらずアリオンのものであった。

近年のトヨタFF小型車の美点として、
軽さ・柔らかさとダイレクト感の調和 がとれている点があると思う。
ドライブフィールのみならず、ドアやトランクの開閉/乗降・室内スイッチ類の操作など、
慣性モーメントの小ささというか あらゆる面で雑味が少なくストレスなく動作させられる。
日常それらを意識させない という点では、無機質を極めている といえるかも。
しかし、無機質さにもプレジャーを感じとれるところが、クルマの面白いところ。
それらは、高級車の 重厚・深み・余韻…といった
じわじわと染み入るように伝わってくる歓びとは別の種のもの。
自分が乗るプログレやクラウンセダンとは対極かもしれない。
そこをどうとらえるかによって、このクルマへの印象が変わってくるのではないかな?

5ナンバー枠のコンパクトサイズ・低燃費で経済性にも優れた
ヴィッツ・カローラ・アリオン/プレミオなどの車種は、ビジネス用途でも重宝され多く使われる。
マルチパーパスでオールラウンダーであることが求められる。
自動車という道具は、レジャーであれビジネスであれ、
人や物を載せて場所から場所へと移動する手段。
同じ動作(作業)の繰り返しを求められ、状況への柔軟な対応も必要。
操作系の軽さと 俊敏なフットワークは武器であり、疲れの軽減にもつながるはず。

加えて アリオン/プレミオには、トヨタFFコンパクトの頂点にふさわしい質感が備わる。
プラットフォームは、先代240系からのキャリーオーバー。
粗探しをすれば、微小入力に対して脚が渋いとか、どっしりした据わりに欠けるとか、
改善してほしいポイントは依然残るものの、シャープな乗り味に進化している。
静粛性は、アイドリング時から高く、エンジン・トランスミッションからの遮音に優れる。
走りは、軽快でありながら、幅広い速度域に対応する安定感も持つ。
このあたりは、同時期登場の140系カローラと比べると プラスアルファの余裕を感じる。
トップグレードである本車には “クラスなり”でない贅沢な内装が奢られている。

・内装・
IMG_9289.jpg
内装色は、フラクセン(アイボリー系)。
シートは、合成皮革+ファブリックのコンビ。(ドアトリム部分と同色)
※本車両はベージュ色のシートカバーが装着されている
運転席は8ウェイパワーシート。

IMG_9290.jpg
ドアとセンターコンソールのアームレストは合成皮革。ピラーは起毛処理がされている。
オプションで用意されるブラウン色本革シートを選んだ場合は 明るい色の木目調パネルになる。
(本革シートは、サイドエアバッグなどとのセットになるため 314,280円もする)

IMG_9295.jpg
アリオン/プレミオの大きな特徴が、このリクライニング機構。
十分なスペースを持った後席だが、さらにゆったりとくつろぐことができる。
6:4分割可倒トランクスルー機構も両立させた、素晴らしいアイデア装備だ。
新しい車は、シートベルトを引き出すのが軽くてスムーズ! うらやましい^^

IMG_9334.jpg

IMG_9333.jpg

IMG_9332.jpg
メーターは白色・スイッチ類は薄青色(スカイ色)、統一感のある照明

IMG_9682.jpg
ナビ/オーディオは全車オプション、このグレードでは6スピーカーのみがあらかじめ装備される

IMG_9296.jpg
ワイド2DIN・7インチのDOPナビ「NSZT-W68T」
直感で操作できるUIと俊敏な動作が魅力の最新型。
地図画面

IMG_9297.jpg
「NSZT-W68T」
オーディオ画面

IMG_9294.jpg
16インチアルミホイール
スポークがリム部まで伸び、踏ん張り感が表現されている。
シンプル控えめで 飽きのこないデザイン。
2007年の最初期モデルから採用され続けている。

IMG_9292.jpg
2L 3ZR-FAE(バルブマチック付)エンジン
北米ではC-HRにも搭載される。1.2Lターボより良かったりして?

・その他
・アイドリングストップ機能は、1.5L車のみ。”L・1.8L車には付かない。
・衝突回避支援パッケージ「Toyota Safety Sence」装備。(一部グレードはオプション)
・燃料タンク容量は、全グレードとも たっぷり60L
・リアブレーキは全車ドラム式

・まとめ・
かつて、日本のモータリゼーションの中心で輝いていた5ナンバーセダン。
アリオン/プレミオよりコンパクトなカローラでさえ、近々発売される新型は
グローバルモデルに統合され 日本専用のナロー仕様でも5ナンバー幅を超えてくる。
気がつくと、自分が考えるジャストサイズな車種は 日本からほぼ消えてしまっていた。

車一台がやっと通れる幅の交互通行の狭路。
どうやって降りたのか不思議なぐらい狭い間隔で車が停まるスーパーマーケットの地下駐車場。
ホイールキャップを擦りそうなぐらいギリギリ幅パレットの3ナンバーお断りタワーパーキング。
狭い日本を甘く見ちゃいけない。(この話はいずれまたしよう)

190系コロナあたりから トヨタのパッケージングへの意識が既に伝わってきてはいたが、
ドメスティックな市場で 日本におけるジャストサイズを堅持しつつ
熟成を重ねてきたアリオン/プレミオは、いまや貴重な存在だ。


------------------------------------------------------------


☆アリオン/プレミオ 前期モデルからの変遷☆

前期モデル
CIMG1320_1 200909
アリオン
友人車
オプションのマークレスグリルが装着されている
2009.9

CIMG1335_1 200909
アリオン
友人車
ストップランプは電球
リアウインカーレンズがアンバー色なのは、アリオンの前期型だけ。
LEDハイマウントストップランプは、贅沢に9灯(後期型は6灯or4灯)
2009.9

CIMG1344_1 200909
アリオン
友人車
2009.9

CIMG1686.jpg
アリオン
友人車
アンバー色のメーターがスポーティさを演出
2009.11

CIMG1699.jpg
アリオン
友人車
木目調パネルは、当時トヨタが提案していた艶消しタイプ
2009.11

SN3G0980.jpg
アリオン
エアロパーツ装着車
2010.4

SN3L0034.jpg
アリオン
エアロパーツ装着車
215/45R17タイヤ&社外アルミホイール
2010.4

SN3S0137_201104.jpg
アリオン
メチャかっこいいローダウン車
2011.4

SN3B0515_1.jpg
プレミオ
落ち着いた佇まい
2008.12(本ブログ記事より)

SN3B0513.jpg
プレミオ
メーターの間にあるインフォディスプレイは バックライト付き黒文字液晶。
センターパネルに備わるのは ナビではなく、ディスプレイオーディオだ。
前期モデルの内装には、同時期登場の120系マークXの弟分とも言えるような、
似たデザインが採り入れられていた。
機能では後席リクライニング、意匠では角張ったシフトノブ・丸っこいシフトベゼル。
2008.12(本ブログ記事より)

SN3B0516.jpg
プレミオ
この部分、個人的に “美しすぎる曲線”だと思っている。
(中期モデルまでの意匠)
2008.12(本ブログ記事より)

中期モデル
SN3G1050.jpg
アリオン
プロジェクターヘッドランプで精悍な顔つきに
2010.5

SN3G1051.jpg
アリオン
円形のLEDテールが特徴的。
(粒が少なめなので光同士の間隔は大きめ)
2010.5

ba20190325_1.jpg
プレミオ
プレミオは、コンビネーションランプがトランク側まで回り込み 横長になっているのが判別点だ。
2019.3

後期モデル
IMG_9999_1 201903
プレミオ
2019.3

IMG_7360_1 201811
プレミオ
2018.11

DSC01080_1.jpg
プレミオ
2019.3

ba20190325_1 201902
プレミオ
2019.2

IMG_9533_1.jpg
プレミオ
(手前はうちのプログレ)
2019.2

IMG_1098_1 201907
アリオン A18
2019.7


関連記事
スポンサーサイト



コメント

非公開コメント